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なぜ、JKT48仲川遥香は世界を目指したのか?

Posted on 2015年12月08日
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世界的視野で自分の可能性を追求しようという人を応援する“スマホで読む”デジタルマガジン『日経GLOBAL GATE』のABROADERS編。今回は、AKB48からジャカルタを拠点とする姉妹グループJKT48へ移籍して丸3年、今やインドネシアのスターに成長したアイドル、仲川遥香さんを紹介しよう。

日本で生まれ育った仲川遥香さんを、言葉もわからないインドネシアへと駆り立てたものは、「とにかく今、新しいことに挑戦したい」という強い思いだった。

JKT48は、インドネシアのジャカルタを中心に活動するAKB48の姉妹グループ。作詞家である秋元康氏が手がける、「48グループ」初の海外プロジェクトで、2011年にインドネシアで行われたオーディションの合格メンバーにより結成された。

デビューの翌年、インドネシア出身のメンバーばかりだったグループに、AKB48から2人の日本人が加わった。そのひとりが仲川さんだ。JKT48への移籍は、自分の意志で決めた。

「前の年(2011年)に、AKB48の一員としてジャカルタ公演に参加したんです。その時のファンの方たちの熱気が想像以上にすごくて、忘れられませんでした。気候もいいし、町はきれいだし、食べ物はおいしいし、本当に楽しかったんです」 

帰国後、AKB48から何名かJKT48に移籍させる計画があると聞いて、すぐに秋元総合プロデューサーに志願した。そして2012年8月、AKB48の東京ドーム公演で正式に移籍を発表。仲川さんはインドネシアに向け踏み出した。

新しい環境で自分を試したかった

それまで仲川さんには海外生活の経験はなかったし、英語も話せない。ましてや、メンバーの共通語であるインドネシア語など、さっぱりわからなかった。個人的な海外旅行も未経験。そんな彼女がなぜ、海外への移籍という大きな決断に踏みきれたのだろう。

「当時はAKB48に加入して7年目に入ったころでした。AKB48での活動は楽しく、不満があるわけじゃなかったけれど、21歳になって将来を考えるようにもなっていたんです」

15歳でAKB48に合格してからは、まさに無我夢中で毎日を走り抜けてきた。

年齢より幼く見える、元気なキャラクター。笑顔を絶やさない天真爛漫さと、人懐っこさでファンの心をつかんできた。シングルの楽曲を歌う選抜メンバーにも数回選ばれ、派生ユニット「渡り廊下走り隊」としての活動でも人気を呼んだ。

気づけば加入から6年。何の不満もないけれど、「前にも、後ろにも行けない」ような、難しさをAKB48で感じることもあった。

そんな時に飛び込んできた、ジャカルタへの移籍の話。直感的にこう思った。

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▶10枚目のシングル「Refrain Penuh Harapan」を歌う選抜メンバー16人の中でもリーダー的な存在 (c)JKT48 Project

 

「このチャンスを逃しちゃいけない。新しいことに挑戦したい。自分を試すのは今しかない。根拠はないけれど、絶対に楽しいに違いない。そういう予感もありました」

不安や恐怖心は、「自分でもびっくりするくらい、なかったです!」と笑う。

「それまでAKB48で経験を積んできた自信もあったし、東京で一人暮らしもしていたし……。不安よりも、向こうでどんな新しいことができるんだろう、何ができるんだろうという期待の方が大きかった」

新しい挑戦を前にして、ワクワクする前向きな気持ちが、不安な気持ちを打ち消してしまったのだろう。

初めて会ったJKT48のメンバーは、仲川さんを見ると、すぐ無邪気に話しかけてきてくれた。「みんな人懐っこくて、距離が近い。それが私には合っていたんだと思います」と振り返る。仲川さんも持ち前の明るさで応え、すぐに打ち解けることができたという。

今やインドネシアを代表するスターに

もうすぐ丸3年になるインドネシアでの生活は、「忙しいけれど、充実しすぎている時間」だった。取材中、「これまでで苦労したことは?」「一番辛かったことは?」という質問を、何度か投げかけてみるのだが、「うーん」と首をかしげる。

「本当にあまり思いつかないんです。言葉がわからないこともあるけど、すぐにメンバーが教えてくれる。周りの環境に恵まれているんです。それに、JKT48の活動があまりに刺激に満ちていて、悩んだりする暇がないのかもしれません」

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▶メンバーとはインドネシア語でコミュニケーション。日常会話はほぼ問題はない (c)JKT48 Project 

まさに悩む暇もないほど多忙な日々を過ごしてきた3年間で、仲川さんは新しい経験を山ほど積み、大きく成長してきた。

AKB48の一大イベントとして知られる「選抜総選挙」がJKT48にもある。仲川さんは2014年に第3位、2015年には第2位に選ばれ、JKT48の『恋するフォーチュンクッキー』では、センターを務めた。AKB48時代とは比べものにならない飛躍ぶりだ。

さらに、インドネシア版“仮面ライダー”の特撮ドラマへの出演も果たし、大手企業のCMやテレビ番組にも数多く出演した。

「最近では、町で声をかけられることも結構あるんです」という現在の仲川さん。今や、押しも押されもしないインドネシアのスターである。

(取材・文/武田昌悟)

 

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