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焦燥感の先に見つけた、セブと日本でのハイブリットな働き方〜Infinity points最高情報責任者 山口竜矢さん

Posted on 2015年08月30日
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Infinity points最高情報責任者 山口竜矢さんインタビュー。

直感的に、この場所はもっと面白くなると思った

海外に出られたきっかけを教えて下さい。

3つあります。

ひとつ目は、2011年に東日本大震災が起きた時に、「このまま日本に住んでいても、いつ災害や事故で死ぬかわからない。だったら、一度海外で仕事をしてみたい」と強く思ったこと。

従兄弟がハワイの方と結婚して海外移住をしていたので、英語を使って海外で生活をすることへの憧れもあったんです。

ふたつ目は、自分の立場に対する焦燥感。

私は高校卒業した18歳から働き始めているので、大学卒業後に働いている人たちより先に社会に出ています。

だから、そういう人たちに負けないようにしないと、大学に行かなかった意味がないと思っていた。

常にそんな焦りがあったのですが、仕事に慣れるにつれてそういう気持ちを忘れかけてきて。

そんな中、気付くと自分と同年代の後輩が同レベルの仕事をするように。

このままではいけない、と何か行動を起こそうと思い、当時は周りに海外で働く人が全くいなかったので、他の人と差をつけるために海外に出ることを決めました。

3つ目は、英語を使えれば日本で働けなくても海外で働けると思ったこと。

しかも、私はエンジニアなので、プログラミングで英語を使います。

最新のドキュメントや手順書は英語で書かれるため、英語が読めれば日本語訳を待つ必要がない。

仕事をする上でも英語の必要性は明らかでした。とは言え、日本は誘惑だらけで勉強できる気がしない。

だったら環境ごと移そうと、まずはセブで語学留学をすることにしたのです。

まずは英語を、と思われたのですね。では、セブ留学後にそのままセブで働かれることになったのですか?

いいえ。セブでの3ヶ月間の語学留学の後は、日本での内定が決まっていたので帰国しました。

ただ、この滞在によって海外で働くことへの思いはますます募るばかり。

日本にあって、セブにないものがまだまだたくさんある! と、直感的に「この場所はこれからもっと面白くなるだろう」と感じていました。

僕の世代はバブルの時期を経験していないんです。

でも、これから確実に経済成長をするアジアにいれば、同じような体験をすることができるかもしれない、そんな期待もありましたね。

そして、結局日本での内定は辞退し、東南アジアで就職先を探した結果、セブのスタートアップでの立ち上げメンバーとしてオファーをいただきました。

4月にセブから日本に帰国して、5月に1ヶ月の研修を日本で受け、6月からセブ勤務開始というスピード感。

セブでは最初、代表も一緒に来てサポートしてくれたのですが、実働はほぼ私ひとりとフィリピン人スタッフ5人。

初めてのことだらけで大変なこともありましたが、同時に刺激的な毎日でした。

問題に対する解決策は、自分を変えることだけ

日本とフィリピンでは働き方に違いはありますか?

日本にいた頃の部下への指示の仕方に比べ、直接的な感情のぶつけ合いができるという違いがあります。

意見をしっかり言ってくれるのでコミュニケーションが取りやすいです。

また、英語の壁があっても、仕事の流れを細かく分けて説明すれば理解してくれます。

私たちは当初からチームとして上手く回っているのですが、その理由はフィリピン人のリーダーを置いたこと。

私対フィリピン人スタッフたちだと意見の相違が出た時に解決するのが大変ですが、彼が他のスタッフの意見を吸い上げてくれれば、私と彼との一対一の議論になり、仕事を進めやすいのです。

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日本と海外のハイブリットな働き方を目指して

フィリピンで働く中で心境の変化はありましたか?

学校教育を受けていなくても高いエンジニアスキルを持ち、努力しているフィリピン人スタッフの姿を見て、自分自身の学歴への負い目や仕事への焦りは消えました。

また、フィリピンで働く日本人の先輩たちからそれぞれの生き様を聞き、「問題に対する解決策は自分を変えることだけ」と気付きました。

私の場合は、現状に不満があるなら、環境を丸ごと変えてみる。

すると、とにかく今をなんとかする必要性が出てくるので、目の前のことに一生懸命になれるはずです。

今後の仕事での目標を教えて下さい。

仕事面での目標は、日本のクライアントだけではなく、海外のクライアントも増やすこと。

エンジニアたちは英語を話すので、日本語案件だと通訳を挟む必要があるのですが、英語案件であれば直接やり取りができ、仕事を効率化できます。

その一歩として、最近シンガポールでWebサービスを立ち上げました。

これからどんどん英語が公用語である国にクライアント先を伸ばしていくつもりです。

 

また、今は9割が日本からの発注案件のため、もし日本企業が衰退した場合、私たちも大きなダメージを受けかねません。

常に先を考え、今後は安定した自社製品を出す必要があると考えています。

そのために、フィリピンや世界に向けたWebサービスやアプリケーションの開発をしていきたい。

現在すでにアプリ制作もしているのですが、制作自体は簡単ですが、課題はその広め方。

日本ではテレビCMを1本打てばあっという間に広まりますが、フィリピン人はそこまでテレビを見ません。

人口6億人を突破した東南アジアで、今後スマートフォンアプリの需要は必ず増えるはず。

いかにしてアプリを広め、かつ収益を上げるのかを考えていかなければいけません。

 

個人の目標としては、日本だけではなく海外でも売り上げを出せる、ハイブリットな立場で仕事をしたいと思っています。

どちらで働くことにもメリット・デメリットがある。

でも、フィリピンに長く居すぎると、物事のスローな進み方に慣れてしまいます。

定期的に日本に帰ることで、スピーディーな日本の仕事を客観的に捉えることができ、フィリピンの仕事に活かしてゆけるはず。

双方の良い面を取り入れつつ、どんな場所でも生きていける力を付けていきたいですね。

山口 竜矢さんの一日のスケジュール

07:00 起床

08:30 出社。役員MTG

09:00 オフィスでブリッジSE業務

14:00 オフィスで来客対応

15:00 新規事業企画

17:00 ブリッジSE業務

19:00 退社後、ジムへ

22:00 他社スタッフとの情報交換

01:00 帰宅、就寝 

山口 竜矢さんのプロフィール

山口 竜矢/Tatsuya Yamaguchi

東京のSierにてPG/SEとして7年勤務後、フィリピン留学に。東南アジアの可能性を感じ、株式会社InfinitePointsにJoin。
以後現地責任者としてブリッジSE業、バックオフィス業、新規事業を担っている。

取材・ライター

ABROADERS 代表

濱田 真里/Mari Hamada

海外で働く日本人に特化した取材・インタビューサイトの運営を4年間以上続けている。その経験から、もっと若い人たちに海外に興味を持って一歩を踏み出してもらうためには、現地のワクワクする情報が必要だ!と感じて『週刊アブローダーズ』を立ち上げる。好きな国はマレーシアとカンボジア。


 

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濱田真里

海外で働く日本人に特化した取材・インタビューサイトの運営を2011年から続けている。その経験から、もっと若い人たちに海外に興味を持って一歩を踏み出してもらうためには、現地のワクワクする情報が必要だ!と感じて『ABROADERS』を立ち上げる。好きな国はマレーシアとカンボジア。

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