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カンボジアで柔道を教える唯一の男が語る夢!!〜2016年リオオリンピックに、必ずカンボジアの子どもたちを出場させます!!〜
初めまして。カンボジアのプノンペンで整骨院を経営する、柴田大貴と言います。 今、私はカンボジアの子どもたちを本気でオリンピックに出場させようと思っています。
しかも、2020年に開催される東京オリンピックではなく、来年開催されるリオへ。
実は、彼らは2014年11月まで試合すらしたことがなかった子どもたちで、オリンピックの存在すら知りませんでした。
無茶なことをしようとしていると思われる人もいるかもしれませんが、私はなんとしてでもオリンピックに出場させ、目標や夢を次の子どもたちに与えてあげたいのです。

そもそも、私が柔道と出会ったのは3歳の時でした。
その後はずっと大学まで柔道に捧げてきました。
現在はその時の経験を活かしてカンボジアで整骨院を経営しながら、プライベートでは子どもたちにボランティアで柔道の指導をしています。
初めて道場に行った日に、子どもたちが着ている真っ黒な柔道着を見て衝撃を受けたのを今でも覚えています。
彼らは替えの柔道着がないため洗濯ができず、毎日同じ柔道着で練習していたのです。
その上、トレーニング用具は鉄の棒にコンクリートを付けただけのバーベル。
決して恵まれているとは言えないこの環境でも、子どもたちは一生懸命頑張っていました。

この道場は、すべてボランティアで運営されています。
誰でも参加できるので、貧しいけれど、ここであれば無料だから習いたいというカンボジア人の子どももいれば、アルバイトをしながら毎日練習に来ている総合格闘技のチャンピオン選手もいます。
現在、プノンペンで柔道を教えているのはこの柔道場のみで、指導者は私だけです。
そんな私が彼らに何かできることはないだろうかと毎日考え続けて出たアイディアが、柔道をするにあたって必要不可欠な柔道着をそろえてあげること。
Facebookで募集をすると、有り難いことに柔道部の先輩や後輩、友人たち、そして恩師や日本企業などの協力を得ることができ、100着以上の柔道着を寄付することができました。
自己満足かもしれませんが、柔道着をあげた時の彼らの顔を今でも忘れられません。
そして、子どもたちの喜ぶ顔を見ながら、「次の試合はいつあるの?」と聞くと、驚きの答えが。
「試合はしたことがありません。数名のみ以前出たことがありますが、ほとんどの人はありません」と言われたのです。
「今の目標はなんですか?」という質問をすると、「ありません」と笑いながら答える子どもたち。笑っていることが逆にとても悲しく感じました。

真っ黒な道着を着ながら、トレーニング方法を知らない状態でただがむしゃらにバーベルを上下に持ち上げて特訓する彼ら。
それでも土日以外は毎日一生懸命練習しているにも関わらず、試合をしたことがなければ目標もない。
この事実を知った時、僕のなかで目標ができました。「彼らに試合を経験させてあげたい。
そして、目標や夢を与えてあげたい。また、次世代にとって憧れとなるカンボジア人選手を育てたい」。
そう思って、試合に出るための方法を探し始めると、運良くシンガポールの方から連絡が入り、小さな試合に招待してもらえることになったのです。
次に問題となったのが遠征費用でした。
海外で指導している柔道部の先輩や同級生、そして恩師などに連絡しましたが、やはり国から援助がない場合は自腹しかありません。
カンボジア柔道連盟にも聞いたのですが、そんなお金はないと断られてしまいました。
そんな時、ダメもとで日本の企業様に相談すると心良く受け入れてくださったのです!
彼らに試合を経験させてあげられることが本当に嬉しかったのを今でも覚えています。
試合出場が決まり、早速選手達のパスポートを取得するところから始めました。
もちろん彼らは飛行機も海外も初めて。そしてバタバタと迎えた大会当日。
最初は英語でアドバイスをしていましたが、最後は声を枯らしながら日本語でアドバイスしていました。
結果は、なんと3名中2名が準優勝!
選手達は結果に大喜びでしたが、私は成績や試合内容よりも試合を経験させてあげられたという事実がとにかく嬉しかった。
しかし、その気持ちを押さえて「準優勝で喜んでいてはだめだ、優勝じゃないと意味がないぞ」と喝を入れました。
そして、この時僕自身にも目標ができました。

それが、カンボジアの子どもたちをオリンピックへの出場させることです。
もちろん実力的には不可能ですが、オリンピック選手選考にはワイルドカードという特別な推薦枠があります。
これは、選手としてはまだ実力がないけれど、国家のスポーツ発展に大きく寄与できると国際オリンピック委員会〔IOC〕が認定した人に与えられる特別な出場権です。
2000年のシドニーオリンピックでは、大会の5ヶ月前に水泳の練習を始めたというギニアの選手がワイルドカード枠で100メートル自由形に出場し、他の選手より1分遅れのタイムでゴールしましたが、会場から大喝采を受けました。

シンガポール大会で成績を出したことによって国に認められ、今年の6月に行われるSEA GAMEという大会には、国の全額援助で行けることになりました。
少しずつですが前に進んでいるのを実感しています。
僕は2020年の東京ではなく、2016年のリオに連れて行きます。
カンボジアの柔道の発展、そして何よりも柔道を楽しんでいる子どもたちに目標と希望を与えるためにも、ぜひこの記事を読んで下さっているみなさんにも、彼らを応援してもらえたら嬉しいです。
プロフィール
柴田 大貴(SHIBATA HIROKI)
3歳から柔道を始め、中高大学と人生のすべてを柔道だけに捧げ、日本一、世界一を目指して日々鍛錬する。大学2年の終わり頃、バージャー病という難病が発症し、医師にこれ以上の現役続行は不可能と診断されドクターストップで柔道を断念。そして、父親が整骨院を経営していたことと、自分自身が整骨院に現役時代ずっと通った経験を活かそうと思い、柔道整復師の道を志す。専門学校で3年間勉強した後に、国家資格である柔道整復師を取得。2014年4月よりカンボジアへ移住しプノンペンで整骨院を経営する傍らカンボジアの子どもたちに柔道を教えている。
Ambassadorのプロフィール




















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