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フィリピンの人気料理図鑑!
こんにちは。ライターの増田です。
東南アジアは一年中暑いと思われがちですが、現在フィリピンはとても涼しく過ごしやすい季節の真っ只中。気温が急上昇する乾期は3月頃から始まるということで、今から恐ろしくてなりません。
今回は、フィリピンの食べ物について紹介したいと思います。
地域によって味付けが異なるフィリピン料理
フィリピンの食べ物と聞いて、皆さんはどのようなものをイメージするでしょうか?
南国フルーツに加えて、アドボやパンシット、シニガンスープなどの家庭料理も日本で注目を浴び始めています。
フィリピン料理は、醤油やお酢を用いたものから、ココナッツベースの味付けのもの、スパイシーなものまで多岐にわたるのが特徴。また、キリスト教徒が過半数を占める国家なので特別厳しい食事制限はなく、食材も幅広く使われています。
しかし、フィリピン料理と一口に言っても地域ごとに少しずつ微妙に異なるのが、味付けや作り方なのです。
フィリピンの主食
日本人と同様にフィリピンの人々にとって欠かせない主食は、なんといっても米。彼らは、私たち日本人よりも米好きの印象が強いです。
友人いわく、「ピザを食べても米がなかったらお腹が満たされない!」とのこと。
日本米よりも少しパラパラしていて、香りの強いタイ米が主に用いられています。タイ米の他に、ルソン島北西部のBanaue(バナウエ)では少し赤みがかかったRed Riceが食べられています。
フィリピンの有名なおかず
ここからはフィリピンの有名なおかずをみていきましょう。
まずは「フィリピン料理といえばこれ」と呼べる、人気の高いAdobo(アドボ)。豚肉や鶏肉を醤油やお酢で煮込んでいますが、家庭によって少しずつ味付けが違うので、まさに「母の味」ともいえる料理かもしれません。
マニラでは汁が多めの煮込み料理、という印象が強いのに比べて、先日訪れたルソン島東南部Bicol(ビコール)地方では、煮込まずに時間をかけて炒めており、味付けもニンニクとお酢がメインでした。
Pancit(パンシット)
ヌードル系で代表的なものといえば「Pancit」、フィリピン風焼きそばです。こちらも基本的な味付けは醤油やお酢で、最後にCaramansi(カラマンシー)と呼ばれるレモンに似た柑橘類をかけてからいただきます。
Pancit Canton(パンシットカントン)、Pancit Palabok(パンシットパラボック)、Pancit Guisado(パンシットギサード)、Pancit Bihon(パンシットビーフン)、Pancit Sotanhon(パンシットソータホン)など、使用される麺によって料理名が変わり、もちろん味や見た目も異なります。
Pancit Cantonは袋入りのインスタント食品もあり手軽に味わえるので、大学生に大変人気な料理。
そしてマニラの少し北に位置するPampanga(パンパンガ)州ではPancit Palabokが有名なのだそう。柑橘類と塩気の強い味が混ざった不思議な味付けのイエローソースは、麺との相性が抜群な点が人気の秘訣かもしれません。
Sisig(シシグ)
豚の耳やほほ肉をたたいて、醤油やお酢で味付けした炒め料理。アメリカ植民地下のPampanga州で、アメリカ兵の食べ残した豚の部位を地元のフィリピン人が調理して食べたのが起源なのだとか。
先日、本場Pampangaで食べてきたのですが、マニラのものよりもコリコリとした食感が特徴的でした。
マニラのSisigは、生卵を最後にトッピングして一緒に混ぜて食べるのが一般的。鶏肉や魚などのバージョンを売っている食堂もあります。
しかし、Pampangaでは通常こういった食べ方はしないそうです。
そしてなんとBicol地方では、Pancit CantonとSisigを合わせた Pancit Sisigという料理も!
この2つの料理が大好きな私にとっては、まさに夢のようなメニューでした。現地を訪れた際にはぜひお試しください。
フィリピンでお気に入りの味を見つけよう!
色々な種類のフィリピン料理を食べることはもちろん楽しいですが、同じ料理でも味付けなどで地域差を楽しめるのは、島国フィリピンならではの魅力のひとつです。
多様な文化をもつフィリピンにはまだまだ紹介しきれていないおいしい料理がたくさんあります。フィリピンにお越しの際には、観光と合わせてぜひ食事もお楽しみくださいね!
経験した日: 2017年03月10日
by Nnn