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カンボジアで起業するまでの道。残金が減り続ける恐怖の中で、お金の意味を知る

Posted on 2017年11月27日
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カンボジアのブタの貯金箱と僕


カンボジアより、スースダイ(こんにちは)! オリジナルシャツブランド「Sui-Joh」の浅野 佑介です。


皆さん、起業に対して、どのようなイメージをおもちですか。
僕は28歳の時に脱サラしたのですが、以前サラリーマンだった頃、「僕もいつかは起業したい」と漠然と考えていました。入社同期の中でも何人かが「◯年後には独立・起業する」と言っていました。でも、実際に起業した同期はゼロです。


 


僕の起業@カンボジア ストーリー 「縫製の国カンボジアでシャツブランド 奮闘の日々は濃厚すぎる!」(リンク)


 


実際、一歩踏み出すことは誰にでもできること。それを踏み出すか止まるかはその人次第ですし、どちらが良いのかということも一概には言えません。
僕にも、今でも将来への不安に打ちひしがれる日はあります。しかし、後悔はないことが救いではあります。


 

金券ショップに通いづくめ、弁当男子にも

日本時代、自宅付近の公園。休日はここで読書をしてリフレッシュしていました


日本でサラリーマンとして働いていた時から、いつかは海外に出たい、しかも当初はオーストラリアの大学院に行って永住権を取りたいと思っていました。そんな将来を見据えるにあたり、お金を貯めることは必須条件でした。


カンボジアへの渡航前、僕は必死に節約生活に励みました。今振り返ると、本当によくやったな、と自分のことながら思うほどです。数十円節約するために金券ショップによく通ったり、地下鉄も数駅程度なら歩いて交通費を浮かしたり、弁当男子になったり……。


そんな日々の節約をやり遂げて僕はカンボジアにやってきたわけですが、特に何がやりたいとか明確なプランがあったわけではなく、ひとまず飛び込んでしまえ!という想いだけで渡航していました。
今思えば、特別なスキルやコネクションなどもない中来たのは、本当に無謀だったと思います。奇跡のような幸運が続いて今に至っているのだな、と周りの方々に感謝するばかりです。


 


仕事も収入もなく、出費だけが続く日々。いくら出費を抑えても、一定金額は毎日減っていきます。これと言えるビジネスプランもなかった当時の僕は、手元から減っていくお金に心許なさを覚えました。そして目に見えて減っていく数字というのは、思いの外、人間に恐怖心を生むことに気がつきました。


 


 

「使う」以外のお金の使いみち

カンボジアの通貨はリエルですが、事実上USドルが主要通貨



そんな日々の恐怖を和らげ、勇気をくれた存在……それが「貯金」でした。


「◯◯銀行にまだ◯◯万円ある」 それだけのことですが、もし日本への帰国を余儀なくされたとしても、数ヶ月はこの貯金で暮らしていける、だから心配するな、 と自分に言い聞かせることができました。


あるいは、もっとお金が必要になった時、あのお金を使えば良い、と思うことができたのは、嵐の中、身を寄せられるシェルターがあるような安心感へと繋がりました。お金が必要だと盲目的に日本で貯金していた僕でしたが、この頃初めて「貯金していて良かった」と心底思えたのです。


 


これらの経験から僕が得た教訓……それは、
「お金は必要」です。しかし、お金は何かを買うために必要なのではなく、何か事を為す時に、精神的安定を保つために「お金というお守り」が必要だ、ということです。


 


 

経験した日: 2017年11月27日

Ambassadorのプロフィール


浅野祐介

日常にHAPPYと彩りをお届けするカンボジア発のファッションブランド、Sui-Johの創設者。1981年愛知県生まれ。4人兄弟の長男。会社員を経て、2010年秋よりプノンペン市内のNorton大学 大学院へ入学。その中で、ファッションと文化の融合を目指しシャツ作りを始め、現在はトートバッグやポーチなど幅広く制作をしている。モットーは”Happiness is only real, when it’s shared”。

浅野祐介さんが書いたノート


カンボジア に関するノート