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着火剤なんて必要ない!ミャンマーのスラムで見つけた、2種の木材を活かした火起こしとは。

Posted on 2018年04月12日
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ミャンマーの家庭やレストランでは、調理のために火を起こすことが多い。
今回訪問したスラムにある家庭も、例外ではなかった。


そしてこの家庭では、火起こしのために木炭と2種類の木を使うという。


今回はスラムを訪問してわかった、火起こし事情に迫りたい。

スラムのレストランでインタビュー

今回訪問した家庭はミャンマーの最大都市ヤンゴンの郊外に住む、お父さん(35歳)とお母さん(38歳)と娘(4歳)の3人家族。
話し手であるお母さんは、家の軒先でレストラン(写真の赤い丸)を営んでいる。
メニューは5種類の麺料理とチャーハンの計6種類。
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番のオススメは、ミャンマーの国民食「モヒンガー(ナマズ出汁スープの麺料理)」だそうだ。
ちなみにミャンマーでは、家の軒先でお店を開くことが多い。
レストランや喫茶店、雑貨屋など、お店の種類は多岐にわたる。

調理場に潜入

毎日、お母さんが使う調理場はどうなっているのだろうか。

「調理場について知りたい、教えて!」
「もちろん。まず、ここが切ったり、盛り付けたりするカウンターよ。」

上記写真は、生麺、味付けの香辛料や塩、まな板と包丁。
狭いカウンターの上に、たくさんの道具や材料がのっている。

続いて目に入ったのは・・・

「そして、これが私の仕事には欠かせない薪コンロ!」

青い薪コンロの上に鍋を置き、麺を湯がく。


お母さんはこの調理場で、開店1時間半前の朝4時から準備を始めるそうだ。

2種類の木で、火起こしを簡単に!

それらには、火起こしを簡単にする特徴がある。


まず、1種類目はコンロの中に組まれた木。



「これは何の木?」
「普通の薪だけど、引火しやすいように薄く切り分けられているの。この薄さがポイントよ。」

続いては、こちら。

「こっちの木は何?少し色が違うけど
「火を点けるための木よ。油分を含んでいるから、ライターやマッチですぐ燃えるの。」

この木は松の木で、松脂(まつやに)という油分を含んでいる。
そのため、燃えやすいという特徴があり、火起こしによく活用される。

「この2種類の木材を上手に使い分けると、簡単に火を起こすことができるのよ。」とお母さんは言う。

火起こしを実践!

お母さんに火起こしを実演してもらった。


「まずコンロの中に細かい木を置いて、松脂の木とライターを持つのよ。」

ライターで簡単に燃えるのかな…?

いざ、着火

慣れた手つきで、松脂に火をつけるお母さん。


 すると…


「本当に勢いよく燃えてる!!」


 「中の木に火が移ったら、木炭を入れて火を大きくしていくだけよ。」


コンロの中に次々と木炭を入れると、赤々と燃え、料理の準備が整った。


これにて、火起こしの作業は終了。あっという間に終わってしまった。

それにしても、火を起こすだけで2種の木材と木炭を使うとなると、かなり費用もかかるのではないだろうか?

1か月あたりの費用

こちらが、火起こしにかかる1か月の費用。


合計で、28,700チャット(約2,870円)ほど。
それらは家の近くの小さい市場で買うそうだ。

ちなみに、ミャンマーでは、大半の人がガスコンロや電磁調理器を持ってない。


国勢調査(2014年)によると、調理で薪を使う世帯は69.2%、木炭は11.8%となっている。
80
%以上の人が、日常的に火を起こしている。

近年、都市部のショッピングセンターなどでは、ガスコンロや電磁調理器が売られ、中間層以上を中心に普及しつつある。
しかし、農村部は当然ながら、都市部の屋台やローカルレストランでも、薪や木炭で調理する光景をよく目にする。

まとめ

2種類の木を使い分け、簡単に火を起こしていたお母さん。
とはいえ、毎日のこの作業は面倒ではないかと疑った。


そこで、「調理場で改善したい点やほしいものは?」とお母さんに聞いてみた。
「ガスコンロや電磁調理器が欲しい。」という答えを期待したが、予想に反して「調理場を広くしたい。」とのこと。
火起こし自体には、あまり不満を抱えていないようだ。
ミャンマーにおいて、薪や木炭などによる火起こしにはまだまだ根強い需要があり、2種類の木は家族の生活とお母さんのビジネスを支えている。


取材協力:Socio Lite Foundation

経験した日: 2018年04月12日

Ambassadorのプロフィール


リンクルージョン

私たちはミャンマーでマイクロファイナンスによる貧困削減をITで支援しています。農村やスラムに暮らす人々が、どのような生活をおくり、何を感じているのか。どのようなビジネスをしているのか。ニュースや統計データからは感じることができない、ミャンマーに生きる人々のリアルな姿をお届けします。

リンクルージョンさんが書いたノート


ミャンマー に関するノート