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UAE・アブダビでトランジット旅行記~お金持ちの国で無一文!?~

Posted on 2018年08月08日
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こんにちは、岸野 彩花です。


インドネシアから帰国してから、2ヶ月間ほど旅をしていました。最後の目的地は憧れの地・中東アブダビ。初のトランジット観光を計画したのですが、図らずも現地で無一文になってしまい冷や汗と涙の連続!


ポンコツ日本人の珍道中、ぜひ反面教師として、ご覧ください。


 

エティハド航空を使うなら、アブダビでのトランジット観光がオススメ

アブダビの街並み


エティハド航空は、アブダビを本拠地とするUAEの航空会社。機内は比較的広く快適、それに航空券がLCC級に安いとあって、バックパッカーの強い味方です。エティハド航空でアブダビ乗継便を利用する際は、長時間のトランジットを選択して(空港から街で距離があるので、5時間以上余裕があること推奨です)、日本国籍の無敵パスポートでビザなし観光を楽しめます!


 


私も入国審査を通過した後、ATMで現地通貨ディルハムをGETして街へGO、というプランだったのですが、なんとこんなトラブルが!!


1)空港のATMで、プリペイド式の国際キャッシュカードを使って現地通貨をおろそうとしたところ、最低引き出し可能額が100ディルハムであることを知る(私の口座残額は98ディルハムでした……)


2)保有するクレジットカードがキャッシングできないということにココで初めて気づく


3)仕方なくレートの悪い空港内両替所へ出向くも、「1万円札しか両替できない」と言われ、門前払い。ちなみに所持金は2千円でした……


 


こうして無一文で始まる絶望の朝7時。「空港で16時間ひたすら待つしかないのか……」と泣きそうになる。


 


 

アブダビの街へ出るには?

バス車内。街も車内も治安が非常に良いです


アブダビ観光のための基本的な交通手段はタクシーか路線バスです。両方とも現金払いが基本。


タクシーは空港発であればピカピカのおベンツに乗れますが、お値段も超リッチ。観光地やモールの前でタクシーを拾えばメーター制で日本よりも安い料金で乗れます。


一方、路線バスは空港の到着ロビーの正面に乗り場があり、券売機でチャージ式のプリペイドカードを購入して乗ります。一回の乗車で100円前後。バスは遅れることもありますが、20分間隔など本数もそこそこ多いので使い勝手は悪くないと思います。


 


 

無一文野郎のその後

バスターミナルの券売機下にいた子ネコ。暑さで逃げ込んできたのでしょうか


当たって砕けろ精神で「券売機でクレジットカードが使えるかも」と淡い期待を抱いてバスターミナルへ。しかし挿入口はあるものの機能せず、玉砕。


へこたれていた、その時! なんと近くにいた『紅の豚』のマルコのようなおじさまが、何の躊躇もなく片道分のチケットを買って、私にくれたのです! 


私が唖然としていると、
マルコ:街へ行くのはあのバスだ、乗れ!!
私:(半ば強引にバスに乗せられる) ありがとう! 何も返せなくてごめんなさい
マルコ:いいってことよ。大きいターミナルに行けば、カード払いでチャージできるはずだ!


気がつけば初めての中東、初めてのアブダビで、なんと無一文でバスに乗って街に向かっていたのです。今考えても怖すぎる!!


 


バスに揺られること数十分、たどり着いたバスターミナルでもカードは使えませんでした。
もう空港に帰れない……マルコォォオォ……事態はいよいよ深刻味を帯びてきました。
とりあえず煮えそうなほど暑いバスターミナルから近くのショッピングモールへ移動し、そこで偶然銀行を発見し、ひらめきました!


 


私:このカード、ATMでは使えなかったんだけど、窓口なら残金の98ディルハムだけおろせませんか?
銀行受付のお姉さん:このカードは日本のプリペイド式だから無理よ。あと2ディルハムあればATMから引き出せるのにねぇ
私:(やはり。終了……日本に帰れない……)
お姉さん:うーん、どうやって助けたらいいのかしら。これで空港まで帰れるでしょ?(と、10ディルハム紙幣をくれる)
私:!!! いやいや、私絶対お返しできないから、いいです!
お姉さん:いいのよ、Just have a nice day♡


私、うれし泣き。ありがたくも、申し訳なさすぎたので、唯一もっていた日本らしいもの、扇子(使い古し)をあげました。お姉さんのご厚意のおかげで無事空港に帰れることが決まった私はひと安心し、モールをぶらぶら。そこで発見した両替所で、ダメ元で聞いてみました。


 


私:あの~、2千円だけ両替してもらうことってできます?
両替所のおじさん:いいよ?
私:!!!マジですか。これです(2千円札を差し出す)
おじさん:これ……日本円?(千円札を見るのは初めて)
私:そうです
おじさん:OK、じゃあ58ディルハムね~


なんということでしょう。人の良いおじさんのおかげで、遂に観光に行けるだけのディルハムを手に入れたのでした。


銀行のお姉さんに10ディルハムを返しに行くと、「なんで戻ってきたのよ~」と笑ってお金は受け取ってもらえませんでした。アブダビの人たち、優しすぎる……。


 


 

絵本から出てきたようなグランド・モスク

無事にチャージできたバスカードを駆使して、グランド・モスクと呼ばれる大きなモスクへ。最寄りのバス停から20分ほど歩いてやっと到着し、女性は入り口で全身を覆うアバヤを借りて着替えます。


白亜の壮大なモスクはアブダビのシンボル。いつかこの目で見てみたいと思っていたその場所は、まさにアラビアンナイトの世界でした!


メルヘンな雰囲気とモスク特有の背筋がピンと伸びるような空気の中、大理石に座っていつまでもきらめくガラスを眺めていたいと思いましたが、日光を浴びた大理石が想像以上に熱かったのでミディアムレアになる前に撤収しました(笑)。


17時からは、日中には入れない回廊を案内してもらえる英語の無料ツアーがあるそう。ちなみに、このモスクのお土産物屋さんはお手頃でかわいい雑貨がそろっているのでオススメです!


 


 

飛行機に乗る前に空港のシャワーでさっぱり!

左:アラビア感たっぷりの空港内のオブジェ。後ろに「シャワーはこちら」の標識が
右:シャワー内部の様子。広々としています!


暑さと疲れで早めに空港に戻ってきてから、たっぷりかいた汗をシャワーで流しました。無料シャワーは57ゲートと58ゲートのあいだの階段を下りたところにあるトイレの中にあります。「シャワーはこちら」という標識が57ゲート近くになると突然消え、着いた場所もただのトイレにしか見えず不安になったのですが、奥の個室がふたつほどちゃんとシャワーブースになっており、しかも湯温も水圧も最高で思わず髪まで洗っちゃいました!


トランジット中のシャワーは、すごくリフレッシュできて良かったです! アメニティは当然ゼロなので、タオルやせっけん、着替えを忘れずに。


私が出た際、ちょうどトイレにいたおばちゃんが「え、ここにシャワーあったの!」とびっくりした後、「私も浴びよう♪」と衝動的に入っていきました。おばちゃん、タオルもってたのかなぁ……。


 


 

アブダビ トランジット旅での教訓

・街に出る前に、現金が絶対必要


・ATMでの最低引き出し可能額は100ディルハム。キャッシングなら限度額に、国際キャッシュカードなら残高に注意


・とにかく暑く、街には日影がありません。空港の自販機のドリンクはさほど高くないので、街に繰り出す前に十分な水分を入手してください。さもなくば、私のように41℃の外気にさらされ確実に干からびます


 


思いがけずピンチに見舞われ、そのたびに優しい人々に助けられたことで、ほんの数時間だったアブダビ滞在はとても思い出深いものとなりました。


旅のあいだに、返しきれないほどたくさんの親切とあたたかい気持ちをもらいました。日々の生活の中でも心のゆとりを大切に、少しずつでもこの親切を返していけたらいいなと思います。


 

経験した日: 2018年08月08日

Ambassadorのプロフィール


岸野彩花

宮城県出身。東京外国語大学インドネシア語専攻。東南アジアの活気と多様性、とにかくおいしい食べ物に魅了され、東南アジアに渡る度に一回り大きくなって帰国する。弱い立場におかれやすい子どもへの支援に関心をもち、府中市やインドネシアでボランティア活動に携わる。

岸野彩花さんが書いたノート


アジア に関するノート