ABROADERS

  • HOME
  • バングラデシュで働いた3年間が教えてくれた、人との向き合い方

バングラデシュで働いた3年間が教えてくれた、人との向き合い方

Posted on 2016年03月02日
0
4010

ABROADERS読者のみなさん、こんにちは! バングラデシュライターのみんりです。早いもので、バングラデシュ記事も第7回となりました。 昨年日本に帰国してから、 現地の生活の振り返りの意味も込めてこちらの連載を書かせてもらっていましたが、今回が最終回となります。


 

 

 

minri7_1

出典 Kuruman on Flickr

 

イスラム教が根付いた生活スタイル

ウェットな人間関係ド派手な衣装カオスな交通……

これまでバングラデシュについて色々なことをご紹介してきました。

最終回である今回は、

そんな日本とはまったく異なる環境で過ごしてみて、

私自身が感じていることをお伝えしたいと思います。 

相手を変えるのではなく、自分を変える

第1回記事でご紹介した通り、

私が初めてバングラデシュを訪れたのは大学生の頃。

1週間ほどの滞在でしたが、

初めての南アジア訪問だったこともあり、

見るもの触れるもの出会う人すべてが新鮮で、

不安と好奇心でドキドキし続けた1週間でした。

 

社会人として赴任してからは、

初めは新しい環境に心躍ったものの、

次第にそれは日常へと変化していきます。

1年、2年と過ごすうちに、

自分の心情にも変化があることに気がつきました。

 

新鮮さが日常へと変わるにつれて生まれてきたもの、

それは相手に対する期待と不満です。

 

例えば、社内のメンバーの勤務態度。

テキパキ動く、私語を控える、

私用携帯でネットサーフィンしないといったことは

日本人にとっては至極当たり前ですが、現地では違います。

それにも関わらず、

彼らの自己評価は最高得点であることに驚きました。

 

minri7_2

出典 Hasan Iqbal on Flickr 

 

また、現地の業者へシステムのパッケージを依頼した時のこと。

幾つもの現地有名企業を顧客にもつ実績ある(はずの)業者で、

事前確認も入念に行っていたのですが、

いざ完成してみたら出るわ出るわ、エラーの数々!

日本ほどのクオリティは求めていなかったものの、

せめて最低限の機能だけは……

と考えていた自分の甘さを痛感しました。

 

自分の期待と、返ってくる結果との

ギャップに怒りを感じる日々でした。

 

そんなネガティブな気持ちは、

次第に「仕方がないか」という感情に変化していきます。

それは一種の諦めに近いものかもしれません。

しかし同時に「じゃあ自分はどうすべきか」と、

それまで外に向かっていたベクトルが

自分自身に向いてくるようになりました。

 

「相手を変えるのではなく、自分が変わる」。

相手の価値観を理解し、

その上で自分の期待を伝えることの重要性をこの時再確認しました。

 

違うからこそ、丁寧なコミュニケーションを

minri7_3

 

 

お互い第二言語である英語や、どちらかの言語でやり取りをしていると、

必ずと言ってよいほど発生するものがミスコミュニケーション。

 

日本にいたって、相手の意図を理解して、

自分の言いたいことを正確に伝えることは難しいですよね。

いわんやバングラデシュにおいてをば!

 

「こんなイメージでデザインしてほしい」と依頼していた製品が、

明らかにテイストの異なるデザインで上がってきたり、

発送先を指定したら似た名前の別の土地へ送られてしまったり。

ひどい時には取引先との進め方に関する認識がお互い異なっており、

途中で「話が違う!」と提携を打ち切られそうになるなど、

これまで経験したことを挙げればキリがないほどです。

 

事前に打ち合わせていたのに、

いざ蓋を開けてみたらビックリ!な状況を回避するためには、

事前に行うゴールについてのすり合わせを

ビジュアル含めて分かり易く説明したり、

途中で頻繁に経過を一緒に確認したりするなど、

丁寧なコミュニケーションが肝となります。

 

 

でもこれって結局……

minri7_4出典 mahmud.rassel on Flickr

 

よくよく考えてみると、これらの問題って

特にバングラデシュだけに当てはまることではないですよね。

程度の差こそあれ、他の国でも、日本国内でだって同じことです。

 

バックグラウンドが異なるメンバーがお互いを理解し、

尊重し、チームとなって働く。

認識のずれがないようにコミュニケーションをとり、

チームとして結果を出していく。

当たり前のことですが、

バングラデシュの人々との生活は

これらのことを私に改めて強く意識させてくれました。

 

私が彼らを受け入れる以上に、

外国人である私を受け入れてくれた

現地の人たちにはとても感謝しています。

そして、このバングラデシュについての連載を

読んでくださった読者のみなさまにも感謝の気持ちを込めて、

最後はこの言葉で締めくくりたいと思います。

 

オネク ドンノバード! (本当にありがとう!)

 

minri7_5

 

ライター

みんり

日系の製造小売業会社に勤める20代後半女性。2012~2015年までの約3年、バングラデシュで現地事業立ち上げに従事。好きなことは読書、歌うこと、ギターを弾くこと。

このノートに関連するタグ

Ambassadorのプロフィール


ABROADERS事務局

ABROADERS事務局、公式アカウントです♪ アジアで活躍する方々のインタビュー記事や4コマ漫画など、アジアの面白コンテンツを発信していきます!

ABROADERS事務局さんが書いたノート


バングラデシュ に関するノート