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【メリット・デメリット】現地採用として働くことを考察する

Posted on 2016年08月26日
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こんにちは、Toru Yagi です。


シンガポールで日系企業の現地採用として働く身として、今回は「現地採用として働くこと」を考察してみたいと思います。


私自身は駐在経験こそありませんが、前職でも、今でも、駐在員の情報は常日頃からチェックしています。それに父の仕事の関係で、駐在員の息子としてインドネシアに4年間住んでいたこともあります。


 


そういった経験や情報から、駐在員と比較しながら、現地採用のメリット・デメリットを考えてみたいと思います。

 

 

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現地採用のデメリット

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出典 Kai Lehmann on Flickr

1.(駐在員に比べて)所得が低い

住居費の高いシンガポールの場合、会社からの住居手当のある/なしで、大きく生活が変わってきます。駐在員の場合、住居手当だけでなく海外手当や、子どもがいる場合は教育手当も出ることが多いので、総所得は現地採用よりも高くなる傾向にあります。

もちろん、欧米資本企業などの現地採用として、駐在員以上に稼いでいる人も多々おります。

 

2.保障がない

前職を辞めるまでは、年金や保険について本気で考えたことがありませんでした。会社が一切の手続きをしてくれ、会社、国が保障をしてくれていたからです。

前職を辞めてからは、年金をどうするか、保険をどうするか、自分ですべてを決めるようになりました。自分の身は自分自身で守らなければなりません。

 

3.将来のキャリアが見えにくい

前職では、5年、10年後のキャリアは、周りの先輩方を見れば、なんとなく想像することができました。しかし現地採用として働いてからは、次のキャリアがなかなか見えにくい現状があります。

それは、周りに同じような境遇の人(現地採用として働く日本人)が少ないということと、会社内で、現地採用の従業員へのキャリアアップシステムが確立されていないからです。

 

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オフィスは、International Business Parkという、オフィスビルが集積する場所の中にあります

 

こうデメリットを挙げていくと、現地採用として働くことはすべての面で不利に働くように聞こえるかもしれませんが、良いこともたくさんあります。

 

現地採用のメリット

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出典 Mike Behnken on Flickr

1.ワークライフバランスがとりやすい

シンガポールはめったに残業しない文化で、私の会社の場合も、ローカルスタッフは定時ピッタリに会社を出ます。平日でも家庭の時間を確保できるので、ワークライフバランスという観点では、メリットになると思います。

 

2.異動がない(少ない)

現地採用の場合、会社から突然、外国へ異動命令をされるようなことはありません。将来のキャリアは見えにくいですが、将来の生活のイメージはつきやすいです。

 

3.【重要】現地採用にしかできない仕事がある

この記事で一番伝えたかったのが、現地採用にしかできないこと、それは、駐在員とローカルスタッフの橋渡し役になれるということです。

駐在員は数年で異動してしまう存在。経営方針も都度変わるので、ローカルスタッフが駐在員に全幅の信頼を寄せることがなかなか難しいと思います。また言語の面でも、現地採用が現地語を流暢に話せるという前提に立てば、駐在員とローカルスタッフのあいだに立って、コミュニケーションの潤滑油になれます。

 

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オフィス内の会議室

最後に

良くも悪くも、現地採用で働くということは「自分の意思で働く」ことだと思います。

デメリットのひとつとして「保障がない」と書きましたが、自分の将来を真剣に考えるきっかけになったので、これも私にとってはメリットとなりました。

 

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12年間勤めた会社を辞めてシンガポールに移住する際、現地採用だと厳しい生活が待っていると多くの人に忠告されましたが、今のところ、そんな気はしておりません。

むしろ家庭の時間も確保できるし、仕事でやりがいも感じており、決断して良かったと思っています。

「海外で、日系企業の現地採用として働く」ことが、数あるキャリア選択のひとつになり、「現地採用の力で現地法人を支えている」そんな話が今後もっと増えてくることを期待しています。

 

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Ambassadorのプロフィール


ToruYagi

Aun Communication 代表取締役社長。32歳まで純ドメ。その後、海外MBA、国際結婚、2度の海外移住を経験。サントリー(日本) ⇒ 出光(シンガポール) ⇒ Marsh(ロンドン) ⇒ Aun Communication 創業(異文化コミュニケーションに特化したコンサルティング&コーチング・ファーム)。海外事業に携わる個人/組織を徹底サポート。英語によるオンライン・ビジネス・コーチングや異文化コミュニケーションに関するコンサルティングを提供。難病(ドラべ症候群)の息子を持つ2児の父。

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