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台湾で働いて初めて分かった「台湾人と仕事をするということ」【突撃!隣の彼女の海外ライフ】
ニーハオ! 台湾で駐在員として働いている吉本です。観光地として大人気で、どんどん観光客が増えている台湾ですが、台湾で働くために来られている方も年々増えています。
現地に事務所を構え、最初に突き当たる問題は、きっと言葉よりも人間関係。台湾で働いていれば、必ずぶつかる人間関係の壁……私も会社ができてから、いろんな種類の壁にぶつかりました(笑)。今回は、私が台湾で働いて初めて分かった、台湾人と日本人の働き方の違いをご紹介しようと思います!
※実体験をもとに書いていますが、必ずしもすべての方に当てはまるわけではない、という点はご了承ください
指示は「はっきり」と「具体的に」
日系企業で働く台湾人は、みんな日本語が上手で有名大学出身者も多いです。頭の回転もとても早い。ただ、仕事を頼んでも、期待通りの内容で返ってくることはほとんどありません。
これは民族性の違いが要因ではないかと、個人的には思いました。日本人は「空気を読む」ことができる民族。相手が言わんとしていることを想像することが得意です。
しかし、台湾の人たちはそうとも限りません。歴史、育ってきた環境、言葉も違いますから、いくら親日といえども、日本人が思う「きっと分かるだろう」は伝わりません。
また、中国語には敬語がありません。オブラートに包んだ言い回しもないことはないのですが、基本的にはYes/Noのはっきりした世界です。曖昧表現が多い日本語は、聞いているほうも「結局どうしたらいいの!?」と怒り出してしまいます(笑)。
そのため、しっかりと趣旨や希望を伝えれば彼らは完璧にこなそうとしてくれます。外国人のマネジメントとは、目標への筋道がズレないよう明確に管理してあげることなのでは、と思います。
プライベートと仕事の人間関係は別
台湾人は金曜の夜であろうと、絶対に(日本文化の影響を強く受けている方以外)会社の人と飲みに行ったりはしません。
私は九州出身だからか、飲みニケーション(死語!?)が大好きです。隙があれば、同僚と連れ立って「あ~でもない、こ~でもない」と仕事の話をしたり、プライベートの相談をしたりするのが好きです。そういう文化が台湾にはありません。何曜日であろうと、定時になるとさっとタイムカードを押して帰っていきます。
良い意味でメリハリがついていますが、個人的にはちょっと寂しい(笑)。そのため、仕方なく日本人の友人を誘って飲みに行きます。
もちろん、かなり仲の良い同僚同士でない限り、休日に会社の人と会うなんてことはほぼありません。以前、台湾人の友人に聞いたのですが、地元の友達>大学の友達>会社の同僚という順に、友人の中でも序列があるそうです。
自尊心が強く、感情的!?
台湾人には、自尊心が非常に強い方が多いように見受けられます。海外マネジメントの書籍などでもよく書かれていることですが、まず他人の前で叱られることをとても嫌います。また、仕事の納期を迫るなどの圧力をかけられることも嫌います。
そのため、仕事を任せる時は、スタッフに仕事内容を明確に伝えて、どのくらいでできるのか希望を聞いてからスケジュール調整するようにしています。また、注意する時は、原因や疑問を理解できるまで議論するように心がけています。
台湾人は、話し合い中どんどんエスカレートして感情的になってきます。声のボリュームが大きくなり、大声で不満を言い出すこともよくあります。ここで一番マズいのは、諦めること。もし自分の言い方や指導の仕方に少しでも悪いところがあれば先に謝りましょう。鎮火も早いです(笑)。
でも、その感情の波に押し流されずに冷静に状況を把握した話をしていけば、こちらが敵ではないことが伝わり、相手も心が落ち着けば、自分にも悪いところがあったかもと反省してくれるので、次に生かすことができます。どんなに長引いても、相手の疑問や不満を聞き入れて一緒に改善策を考えることで、良い職場環境を作ることができると思います。
終わりに
台湾は親日国家で、人も優しい印象が強いと思います。50年間も日本統治下にあり、法制度や公共事業を行ったため、日本文化が根強く残っており、当時、台湾人は日本人として生きていました。そのため、日本人には特に親近感をもって接してくれる方々が多いです。また、台湾人は根がかなりのお節介。困っている人がいたら助けずにはいられない優しい人たちです。
ただ、ビジネスとなると少し違います。独自な文化をもつ日本人は、むしろ真面目が過ぎるというのは、とても有名な話です。「郷に入っては郷に従え」ではないですが、海外の方々とうまい具合に中和していくことで、新しいイノベーションが生まれたり、会社のファンになって尽くしてくれるスタッフに出会ったりできる、ということも分かってきました。
経験した日: 2018年05月25日
by Nnn