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まだ現金使ってんの?タイ・バンコクのマネー・支払い事情 ※2019.5 update
こんなタイトルをつけておきながら、まだまだタイも現金社会ですがね。つっちーです。しかし着実に、この国は今、キャッシュレス社会に移行する過渡期にあるのだなぁと、ひしひしと感じます。
去年同じタイトルで記事を書いたのですが、近年世の中の動きはめざましく発展しており、また情報アップデートも兼ねてリライトします!
■過去記事リンク:まだ現金使ってんの?タイ・バンコクのマネー・支払い事情
■【基本情報】タイの通貨って?
タイでは、日本円も米ドルも使えません。お察しの通り、タイでは、タイの通貨であるタイバーツを使用します。タイバーツは、25サタン、50サタン、1バーツ、2バーツ、5バーツ、10バーツの硬貨、
そして20バーツ、50バーツ、100バーツ、500バーツ、1000バーツの紙幣があります。
現在1バーツあたり現在3.4円程度(2019年5月現在)。ちょっとバーツ高。
結論! タイでもっておくべきは現金 or カード or スマホ?
もちろん、タイではまだ現金が最も流通していて、現金をもつに越したことはありません。現地在住の立場で言いますと、割合は現金50に対してカード40、スマホが10といったところでしょうか。
現金は現地通貨であるタイバーツを。でも高額のバーツ紙幣や日本円を持ち歩くのは、いくらタイが比較的安全になったとはいえ、まだ恐れ多いもの。
カードは大型ショッピングモールやある程度シャレた小売店などであれば使えますので、現金を多くもたず、クレジットカードやデビットカード(VISA/Mastercard)を存分に使いましょう。僕個人は、スキミング等の心配を考えてデビットカードを使用するようにしています。
また、スマホでは最近LINE Payがどんどん流通してきており、加盟店であれば銀行預金口座との紐付けもできるのでLINE PayでのQRコード決済もどんどん使うようになってきました。
■支払い時にチップは必要か?
タイでは特にチップを支払う必要はありませんが、気持ち程度で渡すことが多いです。気持ちのいいサービスをされたら気持ちぶんを気持ち良く渡して、気持ち良くサービスを受けましょう。
相場は場所によりけりですが、マッサージで3分の1程度、レストランでは100バーツ程度渡せばいいかと。
タイ・バンコクの支払い事情
・スーパー・コンビニ編
タイの大型スーパーマーケットでは最近、支払い事情に変化が起きています。というのも、小売大手のBig CやTops、Tesco Lotus、Groumet MarketでPrompt PayのQRコード決済が可能になったのです。
Prompt Payとは、QRコードで自分がもっている銀行口座と紐付けし、金銭の受け渡しができるシステムです。これによりスーパーでも、キャッシュレスでの精算が可能に。財布にカードを入れ忘れていても、スマホさえあれば晩ご飯のおかずからテレビまで、何でも購入できます。
この波は大手に限らずローカル屋台でもQRコード決済可能なお店が増えつつあるとは聞いていますが、まだ遭遇率は低く、そこに関してはまだ実感がわかないのが現状です。しかし、チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットや、トレインマーケットなどの大規模マーケットでは、大きなお店になるほどQRコード決済も導入されつつあるようです。カード決済はある一定の金額を超えない限りはチャージとして3~4%の差し引きがされます。このへんはまだまだ現金社会の名残りですね。
・カフェ/レストラン/クラブ編
レストランやクラブでは、今のところキャッシュ/キャッシュレス半々といったところでしょうか。僕の知る限り、いかにも~なローカルレストランではまだほぼ現金支払いが主流です。大手カフェなどではカード決済も受け付けてもらえますが、こちらも一定の金額以上でないとチャージが差し引かれます。
クラブなどでは僕がよく行くところでは外国人が多いせいもあるのか、カードでのチケット購入も可能です。ありがたや。ただし、人がごった返すバーなどでは慣例として現金が使われます。人の多いところでカードを使うのは、敬遠されるのでしょうかね。
・生活費編(光熱費、交通費など)
ここまでだと、「まだまだ現金主流ですやん?」という感じですが、最近一年くらいで大きく変わったのは光熱費や交通費の支払いですかね。
最近、光熱費の支払いはすべて携帯電話上での操作による支払いです。これに関しては、現金を使った記憶がないくらいに、携帯のネットバンクからのQRコードによる決済、バーコードによる決済が主流になりました。支払い方法もネットバンクに紐づけされた口座からの引き落としの他に、ネットバンクに紐づけされたクレジットカードでの決済も可能です。
・「Grab」のアプリはマスト
また、東南アジア一帯ではGrabという画期的な配車システムが広まったことで、バンコク内の移動や空港送迎の場合、僕はもうこれ一択です。
Grabのアプリにクレジットカードやデビットカードを登録しておくだけでタイ国内はおろか、Grabアプリが対応している国どこでも利用ができて移動が格段に楽になりました。また、Grab Food、Grab shoppingなどの配達サービスも充実していて、すべてカードでシームレスにサービスを受けられます(一部現金のみのサービスもあり)。
・BTS(高架鉄道)の定期券もスマホで購入可に!
最後に大きな転換といえば、BTS(高架鉄道)のRabbit カード(日本でいうSuica、PASMO、ICOCAのようなもの)がLINE Payに紐づけができるようになったことです。これにより、LINE上で紐づけしたカード決済で、BTSの回数定期券を購入できるようになったのです。
BTSの定期券がスマホで購入できるというのは、在住者からすれば夢のような話でした!
なぜって? もしラッシュアワーにRabbit Cardの残高が無いことに気づき、回数券を買おうものなら、カウンターで超長蛇の列に並ぶ覚悟が必要だったので……このサービスは画期的なんです! また、回数券の利用はLINE上の画面でワンタッチで確認もできるので僕の朝のストレスがひとつ減りました(ありがたや)。
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世界的にキャッシュレスの波が押し寄せているようですが、まだまだ発展中のタイです。
しかし、この国でも着々とキャッシュレスの土壌が整いつつあり、お出かけのときはカード一枚で、ましてや携帯ひとつで1日を過ごせる時代も、近い将来くるのではないでしょうか。
ゆっくりですが、キャッシュレスの波が押し寄せるタイよりお送りしました。
経験した日: 2019年05月30日
by Nnn