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中国発の無人スーパーがジャカルタに!インドネシア初の無人スーパー「JD.ID X-Mart」に行ってきました【突撃!隣の彼女の海外ライフ】

Posted on 2018年09月06日
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店員さんと一緒に


こんにちは、Manaです。現在、大学院生のパートナーとふたりで、インドネシア・プカンバルに暮らしています。今回は、現地ニュースで見て気になっていた無人スーパー「JD.ID X-Mart」の体験談をお伝えします。


 

無人スーパー「JD.ID X-Mart」とは

JD.ID X-Martは、中国の京東(ジンドン)集団という会社が、2018年8月ジャカルタにオープンしたばかりの無人スーパーマーケットです。スカルノハッタ国際空港からタクシーで20分ほどの距離にあるショッピングモール「PIK Avenue」の3階にあります。


同社は中国国内でECサイト「京東商城(JD.com)」を成功させたあと、一年弱で中国全土約20店舗の無人スーパーを運営し、このたび同社初の海外展開先としてインドネシアに出店しました。ちなみに、インドネシアにおいて無人スーパーは、まだここだけとのこと。


日本でもamazon goがニュースで取り上げられたり、大手コンビニに加えて今年から600というスタートアップが無人コンビニを始めたり、中国に渡航された方が無人スーパーを利用した感想をシェアしていたりと、少しずつ無人店舗の認知度は上がっている気がします。


日本では人手不足の解消に重きが置かれますが、海外だとどうなんだろう……。ということで、オープンして間もないJD.ID X-Martにさっそく行ってきました。


 


 

ID登録からお会計まで

スマホでチェックイン


店舗に入るためにはまず専用アプリ「JD.id」をダウンロードして、認証用の顔写真と決済用のクレジットカードを登録する必要があります。


顔の登録はスマホカメラで撮影すればよかったので簡単でしたが、クレカは手持ちの数枚でトライしたものの全く登録できず……。店舗入り口前にスタッフさんがいたので聞いてみたら、決済用のクレカは「引落し口座がインドネシア国内の銀行口座であること」が条件なのだとか。


私のカードはすべて引落し口座が日本の銀行なので、登録できない、つまり買い物はできないということ。しかもJCBは非対応で、VISAかMastarcard、AMEXには対応しているそうです。


「顔認証だけでは登録状態が不完全なため入れない」と言われたのですが、それでもどうしても入りたい、店舗を利用してみたくて田舎から出てきたと交渉をした結果、スタッフさん同行のもと、店内を見せてもらえることになりました。


 


グループの誰かひとりが登録さえしていれば付き添い枠で非会員も入れる模様。私の後に来た華僑の方も3人グループで中へと入って行きました。


入り口(駅の改札口みたい)でスマホのQRコードをかざし、カメラに向かって目線を向けると顔認証がなされ、ゲートがオープンします。


 


中に入り、ざっと見て回った感想は、、駄々をこねて入れてもらったのにアレですが、想像していたよりずっと狭くて商品も少なく感じました。小さめのコンビニに、小さな洋服売り場と化粧品売り場がくっついてるといった感じ。


入場前に、この店のターゲットは女性と聞いていただけに、女性はきっと多くの種類からこれというものを選びたいし服やコスメなど店員さんに相談したいこともあるのでは、と勝手な心配をしてしまいましたが、華僑の方々は爆買い。売れ筋商品だけを厳選して陳列しているんだとか。化粧品コーナーにはSKⅡもありました。


 


お客さんは私とパートナーと、華僑の3人組以外にいなかったのですが、品出ししているスタッフさんが3人と、店外に2人いました。無人スーパーではなく無人「レジ」スーパーのほうがしっくりきます。


買い物は、カゴに商品を入れていくなど、ふつうと変わりません。値段も別に安くも高くもなく、適正価格でした。食品売り場にナマモノはなく、お菓子やカップ麺、冷えた飲み物があるだけで、スーパーというよりはコンビニという雰囲気。


その中で、JDのキャラクターの白い馬(?)がプリントされた飛行機で使う用のネックピローがあり、買いたいと言ってみたのですが、パートナーに「そこまで迷惑をかけてはダメ」と止められれたため、諦めました(笑)。


 


そうして何も買わずに出たのですが、スタッフさんが「今キャンペーンをしていて1万ルピア(80円くらい)なら買い物券をプレゼントできる」と、なんとバウチャーをプレゼントしてくれたおかげで、自分のIDでもう一度入れることに!


再度入り口で、次は自分のQRコードをかざし、顔認証をされ、コンビニコーナーにあった1万ルピアのお菓子をゲット。


 


会計は、顔認証と商品のQRコード読み込みが終わると、扉が開いて外に出れるという仕組みでした(商品全てにQRコードがついている)。バーコードリーダーなど何にもかざしていないのですが、会計用の小部屋で商品を手に持ってるだけで、正面の画面に商品名と金額が書かれたレシートのようなものが表示され、「おお~!」と夫婦で感嘆。田舎っぺですね(笑)。


 


 

体験してみての感想

袋詰めする店員さん


滞在時間はトータルで30分ほどでしたが、とても興味深い体験でした。中国に行く機会がなかなか無かったものの、アリババ社が提唱するニューリテールに初めて触れられたような心地に。そして、スタッフさんの親切心のおかげで買い物体験まででき、ますますインドネシア人が好きになりました。


しかし、このモールの周辺を見て回ると、真新しいマンションに、中華系のレストラン、華僑向けの美容サロン・ショップだらけで、なんだかどこか別の国のよう……。キレイで便利で、私が知るインドネシアとは違う雰囲気でした。


実際、華僑(中国にルーツのある移住者)の数はインドネシアが世界で最も多く、インドネシアの経済はほぼ華僑が握っているなんて言われていたりもします。中国の人々はこうして外国に街を作り、基盤を整えて世界進出の足がかりにできる環境を本国に提供できるのかと思うと、今さらながら中国という国がとても大きく見えました。


 


 

まとめ

無人スーパーに行かれる前に、アプリでの事前登録または現地クレジットカードをお持ちの方と同行されることをどうかお忘れなく。なお、8月23日時点ではスタッフさんが数名いて、アプリ登録を手伝ってくれました!


もし店内に入れなかったとしても、JD.IDが入ってるモールとその周辺環境は日本人旅行者や駐在員の方にはオススメのエリアです。お買い物や食事のついでに行かれてみると楽しいかもしれません! イスラム教徒には禁忌の豚骨ラーメンを食べられるお店もありました。


 


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読んでみたい・知りたい話があればぜひコメントください♪


 

経験した日: 2018年08月31日

Ambassadorのプロフィール


Mana

広島の大学を卒業後、外資系含む5社で働いていました。院生のパートナーが研究のためインドネシア渡航したことを機に、2017年秋に退社し、インドネシア・プカンバルへ。現在はフリーランスに転向し、インドネシアと京都の2拠点生活を実践中。 「パートナーと一緒に暮らせる方法を模索したい」という思いから始まって、住む場所がどこであれ自分にできることを探しながら、時に海外で、時に日本で仕事をしながら暮らしています。現地から、時々京都、たまーに名古屋から、情報発信していきます^ ^

Manaさんが書いたノート


インドネシア に関するノート