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ゼロ円で、カンボジア伝説のBARを立ち上げた新卒3ヶ月男子の話

Posted on 2015年04月06日
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前回は、【忍者 NINJA ~Japanese Dining & Bar~】がOPENから再OPENまでのエピソードを紹介しましたが、また新たなチャンスが私にふりかかってきました! 

 

忍者が再OPENし、忙しい毎日を過ごしていたある日、社長からある提案が舞い込んできたのです。

チャンスは突然にやってくる!?

「BARやりたい人いる?」

突然の社長の言葉に、「まだカンボジアへ来て2ヶ月程しか経っていないのに、もう店舗を展開してしまうなんて!」と驚きを隠せませんでしたが、私は迷わず手を挙げました。

理由は、私はソフトテニスをしていた時から、チャンスは掴むきっかけを得た⼈にしか訪れないと思っており、このとき、私を成長させてくれるチャンスが訪れたと思ったからです

私は経営について何も知りませんでしたが、誰だって最初は初心者で、どんなすごい経営者でもここからスタートするものだと思っていたので不思議と気持ちは前向きでした。

しかし、そこで手を挙げた私に社長からとんでもない条件が与えられました。

「このBARの運営はすべてお前に任せてやる。そのかわり0円開業でやろう!」

私は社長の言っている意味が全く理解できませんでした。

忍者の立ち上げのときにはすべてにお金がかかっていたのに、同じことを0円でやる???

明確なイメージが持てないまま、0円開業のスタートを切ったのでした。

始まった0円開業への道のり

まず最初に行ったのは、店舗物件の確認。

いざ候補の物件に行ってみると、店の前の道は舗装されておらず、終いには工事をしている場所もあって砂埃が舞う状況。

とてもこの先に自分のお店があるとは思えませんでした。極めつけは、このお店の前の大量に捨てられたごみと悪臭。

 

 

道も整備されておらず、夜になると真っ暗な場所が店舗の候補地だったのです。

こんな場所でお店をOPENしても、さすがに誰も来ないだろうという不安な思いが募るばかり。

しかし、できない理由を見つけても解決にならないため、できる方法を考えていくのみ! と気持ちを改め、準備を進めていきました。

 

格好にはこだわらない! やれるところから取り組む大切さ

お店の中へ入ってみると、居抜き物件ということもあり、BARカウンターやテーブル、イスなどはきれいに揃っていて、そのまま使用できそうな状態。

おかげで家具類は特に用意する必要もなく、主な課題は「グラスなどの備品調達方法」「お酒の仕入れ」の2つに絞られました。

0円開業でグラスなどの備品を買うことができないなら、自分で作るか、拾うか、未使用物を誰かから頂くしかない……。

そこで、いくつかのお店や個人の方へ未使用グラスを譲って頂けないかと交渉にまわってみることに!

幸運なことに、ご協力頂けるという方から数個グラスを頂くことができ、OPENへ前進することができました。

メインとなるお酒類に関しては、こちらも0円開業ということもあって初期投資がかけられないため、どうやって仕入れるべきかとても悩みました。

そこでリーダーに相談したところ、後払いにしてくれる業者を探そうと提案してくれました。

そして最初の1ヶ月のみ後払いで仕入れをさせてもらえるように交渉をし、お酒を販売した分だけ支払っていくという形で契約をさせて頂くことができたのです。

 

(OPEN当初のメニュー表) 

後払い制の仕入れのため、BARなのにジュースもカクテルもなく、梅酒と焼酎と日本酒の3種類のみで、一緒のグラスを使用するという状態からスタートすることに。

この体験から私は、格好にこだわるのではなく、泥臭く格好悪くてもいいから、できる糸口を見つけ出すことの大切さを身を持って知ることになりました。

こうして、たくさんの方に支援して頂いたおかげで、2013年7月30日に0円でお店のOPENを迎えることができたのです。

 

0円開業をやりとげることができた理由 

このように0円開業をやりとげられたのは、周囲の人の支援や協⼒のおかげでした。

しかし、一番の源は0円開業の話を頂いた際に社長からかけられた言葉でした。

「0円でやれる方法を考えよう。もし時間を費やしてでもしっかり立ち上がることができれば、これは雅斗にとって一生の財産になる」

この言葉が、最後まで私の胸の中で響き続け、やりとげる力をもたらしたのです。 

誰かの言葉が一番の活力になる時がある。その言葉を信じて、あきらめなければ良い結果をもたらすことができる。

そう強く感じた経験となったのでした。

 

次回はOPENしてから自転車操業でお店のメニューを増やしていった、たまりば運営時代のお話をご紹介させて頂きたいと思います!

どうぞ、お楽しみに!!

ライター

荻原 雅斗/Masato Ogiwara

1990年7月1日生まれ。岐阜県多治見市出身。 東北高校→中京大学→カンボジア 

ソフトテニスを12年間続け、日本一を三度獲得し、現在はカンボジアソフトテニスナショナルチームの専属コーチとして活動中。大学卒業前に日本での内定を断り、大学卒業後カンボジアへ渡り日本食屋とBARを経営。現在はカンボジア・プノンペンでGlowbal Grow Cambodiaの代表を務め、カンボジア報道ニュースサイトThmeyThmeyJAPANの運営・企画・営業を行なっている。目標はカンボジアと日本を結ぶ架け橋のような存在になり、双方間の交流・向上につながるビジネス、活動を行っていきたいと考えている。

Facebook:Masato Ogiwara

Twitter:masato_ogiwara

FEILD OF ZERO BLOG:https://fieldofzero.wordpress.com/field-of-zero

ThmeyThmeyJAPAN:http://www.thmeythmeyjapan.com 

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Ambassadorのプロフィール


荻原雅斗

1990年7月1日生まれ。岐阜県多治見市出身。 東北高校→中京大学→カンボジア ソフトテニスを12年間続け、日本一を三度獲得し、現在はカンボジアソフトテニスナショナルチームのヘッドコーチとして活動中。大学卒業前に日本での内定を断り、大学卒業後カンボジアへ渡り日本食屋とBARを経営。現在はカンボジア・プノンペンでGlobal Grow Cambodiaの代表を務め、カンボジアの貧しい層に、より良い教育環境を作るため、日本の教育システムをカンボジアにも反映できるように働きかけている。また、教育(スポーツ・音楽・文化交流)という軸でさまざまなプロジェクトの構築を行っている。

荻原雅斗さんが書いたノート


カンボジア に関するノート